東京への通勤を続けながら、今より広い家へ住み替えたい。そんなときに候補になるのが、東京駅までおおむね90分以内で、3LDKを月10万円以下で探せる街です。
ただし、家賃が安い街ほど東京から遠いとは限りません。普通列車で東京へ直通できる街、出社日だけ特急を使う街、新幹線で移動時間を短縮できる街では、毎月の負担と暮らし方が異なります。
この記事では、当サイトで公開している自治体記事の中から、次の8市を比較します。
- 取手市
- 牛久市
- 龍ケ崎市
- 大網白里市
- 茂原市
- 土浦市
- 袖ケ浦市
- 小山市
先に結論を述べると、通勤のしやすさを優先するなら取手市、家賃と水辺のある暮らしを両立したいなら牛久市や龍ケ崎市、出社が週1〜2回で自然環境も重視するなら大網白里市・土浦市・小山市が有力です。
本記事の家賃は、3LDK・70㎡前後を比較するための目安です。実際の募集賃料は、駅までの距離、築年数、専有面積、駐車場、募集時期によって変わります。

- 東京通勤できて家賃が安い街8選の比較
- 最も通勤しやすいのは取手市
- 牛久市は普通列車通勤と家賃のバランスがよい
- 龍ケ崎市は住む場所による差が大きい
- 大網白里市は通勤時間・家賃・自然の総合力が高い
- 茂原市は週1〜2回出社と相性がよい
- 土浦市は家賃・生活環境・霞ヶ浦のバランスがよい
- 袖ケ浦市は在来線通勤と車のある生活を組み合わせる
- 小山市は新幹線で通勤時間を短縮できる
- 家賃だけでなく交通費を合計して比較する
- 3LDKを探すなら駅までの距離を先に決める
- 賃貸と住宅購入を並行して比較する
- 出社頻度別に選ぶならどの街?
- 筆者なら取手市・大網白里市・小山市から比較する
- 契約前に確認したいチェックリスト
- まとめ:東京通勤と家賃の安さを両立するなら
東京通勤できて家賃が安い街8選の比較
| 街 | 東京駅までの目安 | 3LDKの目安 | 主な経路 | 向いている出社頻度 |
|---|---|---|---|---|
| 取手市 | 約47~50分 | 6万~8万円台 | 常磐線快速 | 週1~5回 |
| 牛久市 | 約1時間 | 7万円台を目安 | 常磐線 | 週1~5回 |
| 龍ケ崎市 | 約48~55分 | 9万円以下を狙える | 常磐線 | 週1~5回 |
| 大網白里市 | 特急で約50分 | 7万~9万円 | 特急わかしお | 週1~2回 |
| 茂原市 | 特急で約1時間 | 9万円以下を狙える | 特急わかしお | 週1~2回 |
| 土浦市 | 約65~78分 | 約8.4万円 | 常磐線・特急ときわ | 週1~2回 |
| 袖ケ浦市 | 約74分 | 7万~8万円台 | 内房線 | 週1~2回 |
| 小山市 | 新幹線で約42分 | 9万円以下の募集あり | 東北新幹線 | 週1~2回 |
東京駅までの時間は、代表駅から列車に乗っている時間の目安です。自宅から駅、列車の待ち時間、乗り換え、東京駅から職場までの移動は含みません。
また、表の家賃はすべての物件をその金額で借りられるという意味ではありません。駅近、築浅、駐車場付きなどの条件を増やすと、10万円を超えることがあります。
最も通勤しやすいのは取手市
8市の中で、東京への通勤と家賃の安さを最も両立しやすいのが取手市です。
取手駅から東京駅までは、常磐線快速・上野東京ラインの直通列車で約47~50分。新幹線や特急を使わずに東京駅まで移動でき、取手駅始発の列車もあります。
3LDK・70㎡前後は6万~8万円台を狙えるため、東京への近さを考えると家賃を抑えやすい街です。取手駅を徒歩や自転車で利用できる物件なら、週5回出社も候補になります。
注意したいのは、取手市内のどこに住むかによって駅までの時間が変わることです。藤代方面や関東鉄道常総線沿線まで範囲を広げる場合は、家賃だけでなく駅までの移動時間も比較します。
利根川や小貝川に近い物件では、洪水・浸水の想定区域と避難経路も住所単位で確認が必要です。

牛久市は普通列車通勤と家賃のバランスがよい
牛久市は、特急や新幹線を毎回利用せず、普通列車を中心に東京へ通いたい人に向いています。
牛久駅から東京駅へは、直通列車を利用できる便があります。乗車時間は約1時間が目安ですが、利用する列車によって60分を超える場合があります。
これまでの比較では、2LDKを約6.3万円、3LDKを約7.3万円の目安としていました。取手市より東京から離れる代わりに、希望する広さや駐車場の条件を選びやすくなる可能性があります。
牛久駅周辺とひたち野うしく駅周辺では、物件の探し方が異なります。週5回出社なら駅への近さを優先し、週1〜2回なら駅から少し離れた物件も含めて比較したいところです。

龍ケ崎市は住む場所による差が大きい
龍ケ崎市は、JR龍ケ崎市駅を使いやすい場所に住めるかどうかで評価が変わります。
JR龍ケ崎市駅から東京駅までの乗車時間は、約48~55分が目安です。普通列車を中心に利用できるため、交通費も比較的抑えやすい街です。
一方、関東鉄道竜ヶ崎線沿線や、JR駅から離れた地域に住む場合は、佐貫駅での乗り換えや駅までのバス・車移動が加わります。
家賃の安さだけで市内中心部から離れすぎると、東京への出社日に時間と駐車場代が増える可能性があります。候補物件からJR龍ケ崎市駅までの移動方法を先に確認しましょう。

大網白里市は通勤時間・家賃・自然の総合力が高い
千葉県内で家賃と東京への通勤時間を両立したいなら、大網白里市が有力です。
大網駅から東京駅までは、特急わかしおで約50分。3LDKの家賃は7万~9万円程度が目安で、白里海岸や田園のある環境も選べます。
出社が週1〜2回なら、出社日に特急を利用し、在宅勤務日は海や田園に近い環境で過ごす暮らしを考えやすい街です。
週5回出社も検討できますが、特急の発着時刻と本数、東京駅の京葉地下ホームから職場までの移動時間を確認しておく必要があります。

茂原市は週1〜2回出社と相性がよい
茂原市は、大網白里市より東京から離れる代わりに、広めの住まいや郊外の落ち着きを選びやすい街です。
茂原駅から東京駅へは、特急わかしおを利用して約1時間を目指せます。ただし、すべての時間帯で同じ所要時間になるわけではありません。
朝の出社時刻に間に合う列車と、残業した日に利用できる帰宅列車をセットで確認する必要があります。特急を逃した場合の帰宅経路も調べておきたいところです。
週1〜2回出社なら、移動する日と在宅勤務日を分けやすく、家賃の安さを生かしやすくなります。週5回出社の場合は、特急料金の支給条件と駅までの移動を慎重に確認しましょう。

土浦市は家賃・生活環境・霞ヶ浦のバランスがよい
土浦市は、住居費を抑えながら、買い物や医療の選択肢も確保したい人に向いています。
土浦駅から東京駅までは、普通列車で約78分、朝の特急の一例では約65分です。普通列車で交通費を抑える方法と、出社日だけ特急を利用して時間を短縮する方法を選べます。
3LDKの掲載平均は約8.4万円が目安です。大型商業施設や総合病院があり、霞ヶ浦の水辺も身近にあります。
東京への出社が週1〜2回なら、家賃、生活環境、自然のバランスを取りやすい街です。週5回出社では、駅までの移動を含めると片道90分を超える可能性があります。

袖ケ浦市は在来線通勤と車のある生活を組み合わせる
袖ケ浦市は、東京へ毎日近距離通勤するというより、週1〜2回の出社と車のある郊外生活を組み合わせたい人向けです。
袖ケ浦駅から東京駅までの在来線利用は、約74分が目安です。3LDK・70㎡前後は7万~8万円台を狙えます。
市内には買い物施設がありますが、住む場所によっては車が必要です。家賃に加えて、駐車場代、車の維持費、袖ケ浦駅までの移動費を合計します。
東京駅への通勤経路だけでなく、勤務先の場所によっては高速バスを含めた経路も比較対象になります。ただし、道路渋滞の影響を受けるため、定時性を重視する日は鉄道との使い分けが必要です。

小山市は新幹線で通勤時間を短縮できる
小山市の強みは、東京からの距離に対して、新幹線の乗車時間が短いことです。
小山駅から東京駅までは、東北新幹線で約42分。3LDK・70㎡前後では、月9万円以下の募集も確認できます。
ただし、新幹線の自由席往復料金は7,360円が目安です。会社から1日5,000円が支給される条件でも、週2回出社では月18,880円の自己負担が発生します。
家賃が東京都内より安くなっても、新幹線代と小山駅までの移動費によって差額が小さくなる可能性があります。小山市を検討するときは、家賃だけでなく通勤費を必ず合計してください。

家賃だけでなく交通費を合計して比較する
東京通勤を続ける移住では、家賃が2万円下がっても、交通費の自己負担が毎月3万円増えれば、家計全体の負担は増えます。
候補地を比較するときは、次の費用を合計します。
- 家賃
- 管理費・共益費
- 駐車場代
- 東京までの交通費
- 会社から支給されない特急・新幹線料金
- 自宅から駅までのバス代や駐車場代
- 自動車の維持費
| 通勤方法 | 特徴 | 候補になる街 |
|---|---|---|
| 普通列車中心 | 交通費を抑えやすく、週5回出社も考えやすい | 取手・牛久・龍ケ崎 |
| 出社日だけ特急 | 週1〜2回なら時間と費用を調整しやすい | 大網白里・茂原・土浦 |
| 新幹線 | 乗車時間は短いが、会社補助の確認が重要 | 小山 |
| 在来線と車を併用 | 郊外の広い物件を選びやすいが車の費用が加わる | 袖ケ浦 |
3LDKを探すなら駅までの距離を先に決める
物件検索サイトで自治体名と3LDKだけを指定すると、駅から遠い物件も多く表示されます。
東京への通勤を前提にするなら、最初に駅までの移動時間の上限を決めましょう。
- 週5回出社:駅徒歩圏または自転車で無理なく通える範囲
- 週2回出社:駅まで15分程度を目安に、バスや車も比較
- 週1回出社:家賃、広さ、自然環境を優先して範囲を広げる
駅から離れた物件は、家賃が安く、広さや駐車場を確保しやすい傾向があります。一方、駅前駐車場やバス代が加わると、駅近物件との月額差が小さくなる場合があります。

賃貸と住宅購入を並行して比較する
3LDKの賃貸を探していると、地域によっては中古住宅や注文住宅の毎月の返済額が気になることがあります。
ただし、家賃と住宅ローンの月額だけを比較するのは危険です。住宅購入では、固定資産税、火災保険、修繕費、外構、地盤改良、車の保有台数なども含めて判断します。
出社頻度や地域との相性がまだ分からない場合は、最初に賃貸で暮らし、通勤と生活を確認してから購入を検討する方法があります。
一方、移住先が固まり、家族構成や必要な部屋数も決まっている場合は、賃貸物件と住宅会社の提案を並行して比較すると、住居費の違いを把握しやすくなります。
出社頻度別に選ぶならどの街?
週5回出社なら取手・牛久・龍ケ崎
週5回出社では、特急や新幹線に頼らず、普通列車で東京へ向かえる街を優先します。
取手市は通勤時間と家賃のバランスがよく、駅を使いやすい物件なら最有力です。牛久市と龍ケ崎市は、駅までの距離を短くできれば候補になります。
週2回出社なら8市すべてが候補
週2回出社なら、移動時間の長い日を週2日にまとめられます。大網白里市、茂原市、土浦市、小山市など、特急や新幹線を使う街も比較しやすくなります。
ただし、週2回でも月8日程度は移動します。特急・新幹線料金が会社から支給されない場合は、月の自己負担を計算してから判断してください。
週1回出社なら自然環境と住まいを優先できる
週1回程度なら、袖ケ浦市や土浦市など、東京までの時間がやや長い街も選びやすくなります。
在宅勤務日の住環境を重視し、海、湖、川、田園など、自分が暮らしたい環境から候補を絞る方法もあります。
筆者なら取手市・大網白里市・小山市から比較する
筆者が東京へ週2回出社する条件なら、最初に取手市、大網白里市、小山市を比較します。
取手市は、普通列車で東京駅まで約50分という通勤の安定感が魅力です。出社回数が増えても対応しやすく、交通費を抑えながら3LDKを探せます。
大網白里市は、家賃、特急通勤、海や田園のある暮らしのバランスにひかれます。特急の時刻が勤務時間に合えば、週2回出社との相性は良好です。
小山市は、新幹線代の支給条件が合う場合に候補へ入れます。新幹線の乗車時間が短く、買い物や医療の環境も整っているためです。
この3市で実際の物件を探し、家賃、駅までの時間、月の交通費を同じ表にして比較します。
契約前に確認したいチェックリスト
- 現在の出社頻度を勤務先と確認した
- 出社日が増えた場合の通勤費も計算した
- 特急・新幹線料金が通勤手当の対象になるか確認した
- 候補物件から駅までの時間を調べた
- 平日の朝と帰宅時間帯に通勤経路を試した
- 家賃に管理費と駐車場代を加えた
- 車の維持費を含めて月額を計算した
- スーパー、病院、学校までの経路を確認した
- 住所単位でハザードマップを確認した
- 現在募集中の物件で家賃を調べ直した
まとめ:東京通勤と家賃の安さを両立するなら
- 刺さる:東京への出社が週1〜2回で、3LDK・70㎡前後を月10万円以下で探したい人。普通列車、特急、新幹線の違いを比較しながら、自分の出社頻度に合う街を選びたい人。
- 注意:家賃だけで決めず、東京までの交通費、駅までの移動費、駐車場代、車の維持費を合計する。募集家賃や列車の時刻は変わるため、契約前に候補住所と実際の出社時刻から確認したい。

候補となる街と引っ越し時期が決まったら、同じ荷物量と日程で複数社の料金を比較します。家賃だけでなく、移住初年度に必要な費用まで把握しておきましょう。
※所要時間、運賃、家賃、募集物件、列車時刻は2026年10月確認時点の目安です。利用日、列車、購入方法、物件条件によって変わるため、移住や契約の前に最新情報をご確認ください。

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